矯正治療が終わったあとに後戻りするってホント？

結論から言うと、矯正治療後にリテーナー（保定装置）の装着を怠ると後戻りする確率はほぼ100％になるね。

歯茎の中には繊維があって、矯正治療で歯の位置を動かしても繊維の引っ張る力によって戻ってしまうんだ。

そうなんだ。
リテーナーは重要なんだけど、着用するのは面倒だし、その内忘れてしまうのも当然かもしれない。
でも、実は重要なんだ。

ただ、24時間ずっとつけて、何年も…という話ではないよ。
口腔内の状況にもよるけど、徐々に着用する時間は減らして行っても構わないんだ。

最低でも治療期間と同様の期間の装着をお願いしているね。
例えば、治療期間が１年ならリテーナー装着も1年はしてほしいかな。

そうだね。
ただ、24時間つけっぱなしって必要は無いよ。

できたら寝ている間は装着してほしいかな。
最初は毎日装着してほしいけど、徐々に装着時間や期間も減らしていっても大丈夫だよ。

さっきも言ったけど、治療直後は、毎日つけた方が良いよ。
例えば、リテーナーを洗面台に置いておいて、家に帰って手を洗う時に気が付くようにしておく…とかが良いかな。
それで、帰ったら着用する癖をつける。

そうは言っても、その内、着用を忘れる日が絶対に出てくるよ、人間だから

ただ、1日、2日、つけ忘れたからって、すぐに「後戻り」することはないよ。
で、注意して欲しいのは、久しぶりにリテーナーを着用する時なんだ。

ここで、ちょっとした違和感を感じたら、それは「後戻り」しているサインだよ。
リテーナーは、動き終わった歯の状態に合わせてあるから、違和感があるということは、歯が動いた証拠だ。

これも程度の差はあるんだけど、ちょっとした違和感程度であれば、ちょっと長めの時間、リテーナーを着用していれば問題ない。
一度動いた歯なので、また動いてくれる。

ただ、違和感が無いレベルで、着用の期間や1日の着用時間を減らしていくのが良いだろうね。
定期的に、歯科医院に通ってみてもらうのも良いだろうね。

例えば、痛みを感じるレベルだったり、そもそもリテーナーがはまらない…というレベルは、「後戻り」したと言える。
この場合、「後戻り」した分、もう1一度、歯を動かすためのマウスピースを作る必要が出てくるよ。

そこまで含まれている歯科医院もあるけど、たいていは別料金だろうね。
少なくとも、新規に作成するマウスピースの費用はかかる。
「後戻り」がひどい場合、再度、口腔内をスキャンして、シミュレーションからやり直しになる。
そうなると、金額も結構なことになるよ。

ま、そうならないように、リテーナーは、忘れずに着用するにしたいね。

実は、歯並びは、普段の姿勢だとか、生活習慣にも大きな影響を受けているんだ。
「後戻り」に関しては、頬杖をついたり、寝るときに横向き寝をしたり、といった外からの負担や舌の力、噛む力など口腔内で、歯に力がかかり続ける、といったことも原因になる。

ただ、姿勢や癖、生活習慣は、そもそも自分で意識していないことも多いし、治すのは難しいよね。
だから、後戻りしないためにはリテーナー装着期間を守ることが一番大切だよ。

ミライデンタルでは矯正治療後、後戻りされた方の診察も行っているので、悩んでいる方は一度診察にお越しください。