先生、インビザラインは、他の歯列矯正と治療の流れは一緒なんですか?

基本的は、大きな違いはない。ウチの場合、初回のシミュレーションが出るまでの流れが、ワイヤー矯正よりも1段階多くなるのと、精密検査に費用が必要なことが大きな違いかな…。

そうなんですね。

後は、調整の回数がちょっと違うかな。ワイヤー矯正は1~2か月に1回の調整が必要になるけど、インビザラインの場合は3か月1回程度で問題ない。

インビザライン(マウスピース矯正)の治療の流れ

ミライデンタルクリニックの受付スタッフ・ミライです。
最近、聞かれる質問に、「インビザラインの治療の流れ」を知りたいというものがあります。
そこで、今回は、インビザラインの治療の流れを改めてまとめてみました。

これから歯列矯正治療をインビザラインで…をお考えの皆さまの参考になれば幸いです。

【目次】

インビザラインとは

治療の流れを説明する前に、「インビザライン」について簡単に説明しますね。(詳しくはこちらのブログをお読みください)

インビザラインは、専用のマウスピース(インビザラインでは、「アライナー」と呼びます。以下、このブログ記事でも「アライナー」と書かせていただきます)を使って、少しずつ歯を動かしていき、理想的な歯並びを実現する矯正治療法です。

「インビザライン」のマウスピース=アライナーは、超極薄で、非常に透明度が高い素材でできていますので、外からは目立たないところが、一番の特徴です。
そこから「見えない矯正」とも呼ばれています。

また、マウスピースは、簡単に取り外し、再び装着できます。食事や歯磨きなどの日常生活に支障をきたさないという点で、多くの人々に選ばれています。

では、実際にインビザラインの治療の流れを簡単に解説していきます。

インビザラインの治療の流れ

インビザライン治療の流れは、一般的に、

  • 初回相談
  • 精密検査と診断
  • 治療計画とシミュレーションの作成
  • アライナー作成と治療スタート
  • アライナーの装着と日々のお手入れ
  • アライナーの交換と定期的な通院
  • 治療終了とリテーナーの着用

このような段階で進みます。
では、それぞれ、個別に説明していきます。

初回相談

インビザライン治療を始める最初のステップは、矯正歯科医院での初回相談です。

多くの歯科医院さんで、ここは無料相談になっていることが多いです。
もちろん、ミライデンタルクリニックも、初回は無料でご相談いただけます。

初回相談では、一般的に、歯科医師に直接質問できることができ、「インビザライン治療」について、さまざまな情報を得ることができます。

また、インビザラインがあなたの歯並びに適しているかどうかも、ここで確認できます。

具体的な相談内容は、このようになっています。

歯並びの確認

歯科医師があなたの歯並びを見て、インビザラインが適しているかどうかを判断します。
インビザラインは、さまざまな症例に適応できますが、例えば外科的な処置が必要なケースなどは、対応できません。

まずは、この段階でインビザラインでの治療かどうかをしっかり確認しましょう。

治療内容の説明

インビザラインで歯列矯正治療を行う場合、実際にどのように治療が進むのかの説明があります。
一般的なケースでの治療期間や必要なアライナー(マウスピース)の数、費用についても、初回相談時に知ることができることが一般的です。

ミライデンタルクリニックは、費用についても、この段階でしっかり説明しています。

治療のメリットとデメリット

もちろん、治療する際のメリットやデメリットの説明を受けることが可能です。

一般的に、インビザラインの最大のメリットは、アライナーが透明で目立たないこと、食事や歯磨きの際に取り外しが可能であることです。
一方、デメリットとしては、アライナーを1日20時間程度は装着する必要があること、アライナーを紛失したり破損したりすると追加費用がかかる場合があることが挙げられます。

疑問や不安の解消

治療に関して疑問や不安がある場合、この段階でどんどん質問しましょう。

次の精密検査から費用が発生することが一般的です。
治療方針について、納得した上で、、次のステップにすすことがお勧めです。

精密検査と診断

インビザライン治療では、これまで長年にわたり蓄積した過去の治療データを元にした治療計画を立てます。
その際、口腔内の詳細なデータが必要になります。

そのため精密検査を行います。
この精密検査の段階で検査費用が発生することが一般的です。

ミライデンタルクリニックでは、33,000円(税込)となっておりますが、この価格は医院によっても異なります。

精密検査の内容は、概ね以下の3つになります。

デジタルスキャン

従来の歯列矯正では、石膏模型の歯型を作りますが、 インビザラインでは、3Dデジタルスキャンを使用することが一般的です。
ミライデンタルクリニックでは、インビザライン・ジャパン社推奨のiTeroエレメント口腔内スキャナーを使用。

歯型を採ることなく、詳細な口腔内デジタルデータを計測します。

X線撮影

口腔内のデジタルスキャンデータだけでなく、セファロレントゲンによる頭部X線撮影も行います。
X線撮影により、歯の位置や骨の状態、歯の根の形状を確認。

このデータは、歯をどのように動かすべきかを計画するために、非常に重要になります。

写真撮影

歯並びや顔の状態を確認するため、口腔内や顔の写真撮影を行います。

撮影した写真は、インビザラインによる治療を進める上で、治療の進捗状況を確認するためにも使用されます。
もちろん、治療前/後を比べることもできます。

これらのデータを計測したら、いよいよ治療計画を作成していきます。

治療計画とシミュレーションの作成

精密検査が完了すると、治療計画を作成していきます。

インビザラインでは、過去の豊富な症例をデータ化されています。
そのデータを元に、デジタル技術を活用することで、歯の移動過程を正確にシミュレーションすることが可能になります。

この段階で、アライナー(マウスピース)の設計や、治療期間の予測(そしてアライナーの交換タイミング)も行います。

また、3Dシミュレーション画像も合わせて制作します。
この動画により、自身の歯がどのように動いていくのか、ビジュアルで確認することが可能になります。

治療計画とシミュレーションができましたら、担当歯科医師から改めて治療に関する詳細な説明を行わせいただきます。

実際に治療するかどうか、医師の説明、治療計画の内容(期間の予測やアライナーの個数など)や動画を見てから改めてご検討ください。

治療計画にご納得いただきましたら、治療費をお支払いいただき、治療スタートとなります。

アライナー作成と治療スタート

治療計画に承認いただき、治療費のお支払いが終わりましたら、治療スタートです。

まずは、治療計画に合わせて、アライナー(マウスピース)を作成します。
アライナーの製作に、一般的に2~3週間ほどかかります。

アライナーが完成しましたら、歯科医院にご来院いただき、お渡しいたします。
その際、アライナーの着用方法やお手入れ方法、着用時の注意点など、詳しい説明を行わせていただきます。

一般的に、アライナーは一度に3~8個程度が渡されます。
口腔内の状況や治療の進捗状況にもよりますが、1つのアライナーは1~2週間使用し、次のステップに進みます。

その後、2~3か月に1回程度、歯科医院にご来院いただき、進捗状況の確認を行うと同時に、次のステップのアライナーをお渡しいたします。

治療が順調に進んでいない場合は、このタイミングで、追加の処置などを行うことになります。

アライナーの装着と日々のお手入れ

インビザラインでは、アライナー(マウスピース)は、基本的に一日20時間以上の着用が推奨されています。
歯磨きと食事以外は、ほぼ付けっぱなしとイメージすると良いでしょう。

この着用時間が短くなった場合、矯正治療の進捗が遅れ、期間が延びる原因となります。

なお、アライナーを使用する際の注意点は、それぞれの歯科医院で、アライナーをお渡しする際に、詳しい説明があります。

アライナーは、食事や熱い飲み物を飲む際、お手入れの際は、外す必要があります。
また、破損を防ぐために、取り外したアライナーは、専用のケースに入れて保管することが重要です。

日々のお手入れも欠かせません。

万が一、アライナーを破損したり、紛失してしまった場合は、速やかに担当歯科医に相談しましょう。
再度、アライナーを作成して、お渡しする形になります。

アライナーの再製作については、追加費用が掛かる場合が大半ですので、破損や紛失には十分注意しましょう。

アライナーの交換と定期的な通院

インビザラインによる歯列矯正治療を行っている間、定期的に歯科医院に通院することになります。

インビザラインのアライナー(マウスピース)は、矯正治療の進捗状況に合わせて、新しいものに交換する必要があります。
また、最初の治療計画・シミュレーションの通りに、治療が進捗しているのか、確認する必要もあります。

予定通りに進んでいれば問題ありませんが、進捗が芳しくない場合は、計画の調整や見直しを行う必要があるかもしれません。

歯科医院や口腔内の状況によって異なりますが、通常は2~3か月に1回、歯科医院に通院する必要があります。

治療終了とリテーナーの着用

1日20時間のアライナー(マウスピース)着用を続け、治療が問題なく進捗すれば、最初にシミュレーションした通りの理想の歯並びになっているハズです。
歯科医師と共に、歯並び確認しましょう。

ただ、理想の歯並びになったからと言って、ここで終わりではありません。

人間の歯並びは、放置しておくと、元に戻ろうとします。
これを「後戻り」と言いますが、この「後戻り」を防ぐために、リテーナー(保定装置)を使用します。

インビザラインでは、アライナー(マウスピース)と同じような形状のリテーナーを使用します。
こちらを、定められた期間、着用するようにしてください。

リテーナーの使用期間は、一般的には矯正治療を行った期間と同じだけ着用することが推奨されています。
例えば、治療期間が3年間かかった場合は、少なくとも3年間はリテーナーを着用することが推奨されます。

また、治療後は、歯並びが安定しているかどうか、定期的に歯科医院に通って確認すると良いでしょう。

まとめ

これが、大まかなインビザライン治療の流れになるよ。

なるほど。ワイヤー矯正とほとんど同じ感じですね。

そうだね。ミライデンタルクリニックの場合は、ワイヤー矯正は精密検査の費用は必要ないけど、インビザラインの場合は精密検査の費用が必要なる点が大きな違いかな。

あと、通院の間隔と回数も違いますね。

インビザラインの場合は、あらかじめ複数のアライナー(マウスピース)を渡しておくから、通院の回数はワイヤー矯正よりは少なくて済む。

ま、インビザラインの限らず、歯列矯正治療は長丁場になる。
歯並びが良くなった後もリテーナー(保定装置)を長い期間着用しなければない。
流れや治療期間については、初回相談やシミュレーション結果説明の際に、しっかり担当医師に確認するのがお勧めです。

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